建材切断後断面加熱装置
概要
カット後の断面過熱を目的とした遠赤加熱装置
建材(外壁材)をV型切断後にピンポイントで加熱する装置
(遠赤外線ヒーターによる)
↑ 切断後のワークがセンターに配置されているヒーターからの熱を受け
断面のみをピンポイントで昇温させる目的の装置です。
炉内温度維持用の熱源も外部にマウントしました。
装置全体図と構成
画像右側の搬送CVから1列に投入されたワークは
トラバーサーによって2列に分かれて炉内に投入されます。
炉内はトップチェーンで加熱+搬送され排出されます。
装置上部には炉内雰囲気を維持する為の熱風発生器がマウントされています。
炉内熱源は棒ヒーターの2列配置で
カットされた断面がヒーター付近を通過しながら搬送されていくシステムです。
投入部ローラーCVユニット
前工程の装置から切断されて投入されたワークをCVから
トラバーサーに引き込んでセンタリング(位置補正)します。
位置決めシリンダーで位置補正をしてそのままストレートで炉内へ投入するラインと
トラバーサーで横移動してから投入するラインの2列で構成されています。
ワーク(建材用)は欠けやすい特性の為
ローラーにはNCナイロン製の樹脂を使用しています。
引込時はゆっくり⇒ワーク検出後に加速し高速で引込みます。
1タクトは5~6秒程度
排出部
画像は上部のメンテナンスパネルを取り外した状態です。
ワークの保護の為にステンレスローラーに
樹脂の熱収縮チューブを被せています。
排出後の温度は50℃~60℃をさせる為に
排熱を利用したダクト配管で炉外に出た
ワーク温度を著しく下げない工夫が施されています。
作業イメージ
画像 ↓ のワークが4本排出されてきます。
5~12秒程度のタクトで二本ずつ加熱処理を行います。